くそ！

脱獄して逃走していたジョセフは、途中で見つけた神父の死体から衣服を剥ぎ取り、近くの開拓民たちが暮らす小屋に潜り込む。しかしそこは、狼男が出没するという噂が流れる地だった…というストーリー。
狼男と人間の戦いを描いたカナダ・ケベック製のモンスタースリラーです。こんなタイトルですが、製作年は2010年ですし、劇中の年代も1665年です。
着いたその晩に狼男の襲撃にあい、その際に噛まれたと思われたジョセフは疑われることに。更に、死んでいた神父はこの地で最初に狼男に遭遇し退治したブレンダモア神父で、ジョセフは彼とも勘違いされてしまう。更に、領主が息子と開拓民たちの嫁候補となる若い娘たち7人を連れて息子たちと共に帰ってくる、という内容です。
まず、ホラーとしての怖さはないですね。狼男も終盤になるまでほとんど姿現しません。ゴア描写もありません。
ただ、まだ「ニューフランス」と呼ばれて未開の地に近かったカナダや村の薄暗い雰囲気などはよく出ていたと思います。登場人物のキャラ作りも良くできていて、彼らの軽妙な掛け合いも楽しくてドラマパートは結構面白く見る事が出来ました。何処かコミカルなテイストがあるのも良かったですね。
将校の嫁さん寝取ったり、ワイン盗んだせいで死刑判決受けて脱獄し神父に成りすます主人公は、女好きで口も上手くて中々面白いキャラだったと思います。狼男と疑われたり、村から逃げ出そうとするけどイイ仲になったヒロインマリーを助ける為に狼男に立ち向かっていくようになるのはベタながら良かったですね。ヒロイン最初妹の方だと思ってただけにあの展開はちょっとビックリしました。なんだかんだ姉と主人公危機一髪間に合って助かると思っただけに…主人公の事ブレンダモア神父と確信して好意的に接してくれる太っちょハンターも気のいい優しい男でイイキャラでした。臆病な所もあるけど、いざと言う時男気見せるし、教会に立て籠もって女性陣守ろうとする所も良かったですね。活躍できなかったけど(笑)
終盤になって姿現す狼男はCGですが、チープさは少しあるけどそこまで酷いものではなかったな。しかし弱い(笑)一匹は主人公にアッサリ倒されちゃいましたし、もう一匹は教会に侵入したけど女性陣がキャーキャー叫びながらメッタ刺しにして倒しちゃうし(笑)最後の一匹と主人公の戦いは扉越しの音だけで済まさずにしっかり映像で見せてほしかったですね。折角主人公がタイマンで戦う場面なのに。
黒幕の狼男たちの父親は人間ながら一番イカレたキャラだったな。メス狼と交わって狼男たち作ったり、「人間を超えた存在だ」と言ったり「人間みたいに女に欲情するな！」と言ったり、狼という動物に並々ならない愛情を持った人間なのかな。
神父が持っていた十字架を発射できる小型のボウガンみたいな十字ガンは厨二心擽ってくれるいいデザインでした。もうちょっとこれ使って戦ってほしかったな。
ラストの後の主人公とヒロインのその後も気になりますね。ブレンダモア神父の後継いで狼男ハンターになったりして(笑)でも、ジョセフとして処理された本物は気の毒ではあるな。黒幕ほったらかしだけど、「それはまた別のお話で」と言ってたから続編考えてるのかな。
ホラー映画としては怖くないし狼男の暴れっぷりも物足りないですが、ドラマパートが楽しめる仕上がりになっていたので、トランスフォーマー配給作品としては個人的には結構楽しめました。

今作品はちゃんとウルフマンが出るぞ！！

内容…そんなもんは無い。
舞台装置的な狼男じゃなくてちゃんと
本筋に沿ってるだけマシだと思います。

狼に変身するのはいいんだけど
知能指数まで狼並になるのはどうかと。
（本能が解放されるにしても限度がね…）

あと、シーンによって彼らの強さが
ガバガバなのはご愛嬌です。
（猟師たちには圧勝するけど、
婦人会には袋にされます。）

いつかは味方サイドでカッコイイ狼男が
現れるのを期待してます。

• #“ウルフマン”のノルママン