JunIwaoka

007 スペクターのJunIwaokaのレビュー・感想・評価

007 スペクター(2015年製作の映画)
3.0
2015.11.28 @ TOHOシネマズ 新宿

期待を裏切ることもなければ上回ることもない007の最新作。なんとなく今作でダニエル・クレイグ&サム・メンデス監督コンビは解消するんじゃないかと思わせる、ジェームズ・ボンド原点回帰シリーズの最終幕のようなストーリーだった。アメリカン・ビューティーを撮った監督だけに、アクションよりも心理描写にフォーカスされていて、ボンドが内傷的なところがこのコンビ作の気にかかっているところ。そしてダニエル・クレイグはセクシーなんだけど、マヌケなところが際立って母性本能をくすぐる感じが女性受けするんだろうな。特にオープニングのメキシコシティでの長回しまではカッコよすぎるんだけど、ヘリコプターのあれ無茶苦茶すぎるだろう。。冷静な顔でクールに決めるけど、お馬鹿すぎて観てて笑った。アクションシーンも派手さというかオシャレ感を気にしているみたいで、パンフォーカスなん回やるんだよ!と食傷気味。完全無双してひたすら暴れまくるピアーズ・ブロスナンのボンド作品を久しぶりに見たくなりました。
一番の見所はレア・セドゥが素敵すぎてツンデレっぷりが最高。雪山でちょー怒ってたけど、あんな救助のされ方誰でも怒るし、なんなら俺もあんな風に怒られたい!そこからのホテルの悩殺ショットも意味分からないがとてもよい!!

っということで情報化における監視社会と世界統一政府などの陰謀説をストーリーに絡めてくるところは面白かったけれど、このシリーズの醍醐味であるアクションシーンがイマイチだったので盛り上がりに欠けた。特にスペクターという大ボス感ある悪玉クリストフ・ヴァルツが呆気なさすぎて、執拗におかけまわす巨漢の男も殴っても殴っても倒れないってガイ・リッチー映画かよー。
お約束のJames Bond will returnとのことだけど、なんだかダニエル・クレイグも降板しちゃうかもなー。
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