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マッドマックス 怒りのデス・ロードのbrianのレビュー・感想・評価

5.0
「てめえら人間じゃねえ〜や!たたっ斬ってやる!」(テレビ時代劇「破れ傘刀舟悪人狩り」)

冒頭からいきなりクライマックスかと思わせるようなド迫力のカーチェイスで鑑賞する者を鷲づかみにされた。
このシーンは実写かCGかと確認する暇もないほどスピーディーかつスリル溢れる展開に痺れっぱなしだった。
壮大なセット作りと多人数のエキストラの起用は「メトロポリス」や「十戒」をオマージュしていると思われる。
みなみ会館はミニシアター系の映画館。スクリーンは小さすぎず大きすぎない丁度いいサイズ(ココ重要)。音響機器も充実しており、まるで砂漠に放り出されてエンジン音が鳴り響く間近で観ているような臨場感がある。 

これは単なるアクション映画ではない。個性豊かな登場人物の詳しい描写を織り交ぜた群像劇や赤い服を着た白塗りのギタリストがヘビメタで作品にスパイスを効かせている。
ハンディキャップの人物にもスポットを当てているのが特徴的である。凡ゆる人が共存共栄することの大切さをアピールしているのではないだろうか。

主人公のトム・ハーディは寡黙て無愛想でありながらも悪の集団へ敢然と立ち向かうエネルギッシュな姿を熱演。どことなくブルース・ウィルスを彷彿とさせる佇まい。

エンドクレジットのバックにはヘビメタや劇伴を印象的に流していた。途中退席しないで最後まで観ろとジョージ・ミラー監督のメッセージが聞こえるようだ。
その通り、上映が終了して館内の照明がつくまで途中退席する人はいなかった。京都の人はマナーがいい。大阪の人は(ry


「マッドマックス 怒りのデス・ロード」予告編🎸🔥💀
https://youtu.be/4Krw9BbjzKQ
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