メイキングドキュメンタリー「Going Mad: The Battle of Fury Road」でトム・ハーディが何を提案してもやんわりと断られ、全部はじめからジョージ・ミラーの頭の中(とストーリーボート)にあったものを再現しただけで、ストレスのたまる現場だったと振り返っていたけれど、完成した作品を見て、ジョージ・ミラーが正しかったと謝っていたのが印象的だった。あれだけの絵を頭の中で構築できるなんて、どんな頭の構造をしてるのだろうか。
キャストとスタッフ合わせて1000人もの人たちが何もないナミビア砂漠にあらゆる機材や水、食料品を持ち込んで数カ月キャンプを張って撮影を敢行。そのロジスティクスだけでも想像を絶する規模で、それだけの物量作戦の結果、あの迫力満点の映像がつくられたと思うと、感動もマシマシに。
ただ、砂漠の撮影は想像以上に過酷だったようで、ぶつ切りの撮影で監督が求めるものが理解できないまま、ただのコマになることを強要され続けた主演の2人のイライラがぶつかり、相当険悪な雰囲気だったらしい。それでも素材をかき集めて納得のいくまで粘り強く編集した結果、できた作品がこれだというのだから、トム・ハーディでなくとも脱帽せざるを得ないよね。
△2022/02/02 Apple TVで10回目鑑賞。スコア4.9
フュリオサ。イモータンジョー。歴史を作りし者。
△2019/12/23 Apple TVで9回目鑑賞。スコア4.9
△2015/07/15 TOHOシネマズ渋谷で鑑賞。スコア4.9
