レイプ犯に対して法律日本も似たようなところあるから、いたたまれない気分になる。出口なし感が、ママの迫真の演技や表情でひしひし伝わってきて、グロシーンがあるわけでもないのに目を背けたくなるところも。割と叫んで泣いてとわかりやすい表現ではあったが、その分見てて入り込みやすい。
『さまよう刃』を思い出したが寺尾聰の静かめな怒りと対照的に本作は割と騒がしいわかりやすい怒り。大筋は似ている気がする。
死刑にならないなら私刑で、ってのは毎度答えが出ずモヤッとする。警察や法がいつも正しいわけではないのはわかってる分、じゃあ私刑でという発想にこの手の作品に触れるとうーんと考えてしまう。