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ある閉ざされた雪の山荘でのtamaのレビュー・感想・評価

ある閉ざされた雪の山荘で(2024年製作の映画)
2.0
設定はワクワクするし、先日観た『十角館の殺人』のようなスタートで、まだ物語が何も始まっていないのに、つい先に到着している人物を疑って見始めてしまった。
あらゆる違和感は伏線として終盤に回収されていくのだけど、予告で煽り散らかした何層にも重なったトリックだの伏線だのが印象に残り過ぎていて、すべて解決シーンの時に「とか言ってもう一回どんでん返しくるんでしょ?」みたいな気持ちになってしまい、なかったことにガッカリした。
期待し過ぎなかったらもう少し楽しめたかも。

以下ちょっとネタバレあり。

回収されていないというか、よく分からなかった伏線ぽいシーンがいくつか。あの靴が散らかっていたのが整理され、事件が起きる度に靴が減っていたのは何だったのか(単に花瓶を見せたかっただけ?)。みんなのスマホ集めて並べていたその棚を何度か映したのは何だったのか(オレのと書いてるのを見せたかっただけ?)。井戸でギャーギャーなってたのは何だったのか(温子のセーターの毛を久我に見せるため?)。
一番の謎は久我はなぜ一人だけ劇団員じゃないのにあのオーディションにいたのか(そんなに実力者だったのか?)、久我は何故一人だけ先に到着していたのか、あのオーディションは実際どこまで本当だったのかの境界がわかりにくいしわからなかった。そしてラストシーンの演劇のポスターの「作」のところの名前。どういうこと??
原作読めばわかるのかな??
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