コーディー

ハーフネルソンのコーディーのレビュー・感想・評価

ハーフネルソン(2006年製作の映画)
3.8
見つかったのがドレイだっただけでもダンの人生まだまだ捨てたもんじゃない。何にも変えることのできない虚しい人生の中にあって少女ドレイとの出会いは腐るか蘇るかの変換点。

ブルックリンの中学校で歴史の教師をするダン。ある日、学校のトイレでドラッグを吸っているところを女生徒ドレイに見つかってしまうが、秘密を共有することになった二人の間には妙な絆が生まれる、、、

もちろんドラッグ常習者の友達がいるわけでもないけどゴズリンの虚ろな表情や無気力な雰囲気、ギリギリ教師で保っている感じは痛々しいし説得力がある。そんなゴズリンの相手役ドレイを演じるシャリーカの距離を伺いながらも何か通じるものを感じている演技もとても見応えありました。暗い映画の中にあって彼女の逞しさに光を感じたし、不思議とドンヨリばかりでもない温かさもあった。
あとファルコンことアンソニー・マッキー、彼は悪い奴に見えないのもこの映画の中では重くなり過ぎずで良かったw

それにしてもゴズリンはブルックリンって街がよく似合うな〜