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猿の惑星:新世紀(ライジング)の66のレビュー・感想・評価

3.8
新作公開の前に再鑑賞。

シーザー3部作の中で1番好きかも。

エイプを率いるリーダーとしてカリスマ性を発揮しつつ人間との関わり方についてコバとの対立が決定的になったり、息子にも考えを理解してもらえず苦悩する父親としてのシーザーを描く、3部作の中で最も濃密な印象。

人間に愛情を持って育てられたシーザーと、単なる実験対象として扱われたコバの対比も効果的。

コバに限らず、ゲイリー・オールドマン演じる人間コミュニティのリーダーにしても単なる悪役として描くのではなく〝なぜ、そういう行動原理に至ったのか〟をキッチリ見せているので強い説得力があると思う。

争いを回避し共存できる道もあったのに、不満分子の台頭やボタンの掛け違いからエイプと人間の戦争が本格的に始まってしまうというのは1968年版に繋げるためには変えられない展開なんだけど…

せつない話だ…
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