Bellissima

猿の惑星:新世紀(ライジング)のBellissimaのレビュー・感想・評価

4.0



『猿の惑星ライジング』@TOHOシネマズ川崎

おもしろーい!猿版「仁義なき」抗争劇に進化する種族と滅びゆく種族の存亡を懸けた決戦を上手に編んでいく上質仕上げ。上下左右前後横縦移動と映画的運動の躍動感が見事。シーザーの苦悩と最終決断。進化(人間に近づく事)によって悲劇を産み出す負のサイクルか。次作への期待膨らむ

人類と猿との共存問題だけにあらず父子の確執・家族愛・種族の絆など普遍的視野を物語にシフトしていてこれまた見事。目は口ほどにものを言うシーザーと動乱期に実権を握ろうと画策するコバの大部屋俳優重圧感がっぷり。人間側に猥雑エネルギーを希求するのはちと望み過ぎかな。G・オールドマンが重石として上手く機能していた。

人間にはいつ何時にも音楽が側に寄り添い人生を豊かにする。てのは「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」でも表現されていたけど本作でもガソリンスタンドのシーンでこわばった気持ちを解きほぐすのに巧く活かされていた。闘争シーンに叙情的な曲調をかぶせるあれ良かったなぁ

雑感 退廃した都市に緑が生い茂っていくアレなんだろうね、見ていてイイ光景だなって感じる。退廃願望とかで見てるんじゃなくて都市に緑っていいなと単純に。人間様(上のもん)いなけりゃそりゃノンストレスですくすく育つわい。てな。
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