『まほろ駅前狂騒曲』@109シネマズ川崎
シリーズ最新作 2人の姿の可笑しさだけにあらず、ヒリヒリする胸底の痛み、不通の現実、複雑さ内包する多田行天の影の姿に人間味を感じさせる潤いあり。人がどうして>>続きを読む
『ニンフォマニアックVol.1』@ヒューマントラストシネマ渋谷
ひゃーおもれー。常々 私は笑いの感覚(ツボ)が違う人とは深い所で繋がれないなぁと思ってるですよ。特に下ネタは明確にそれがでる。フォント>>続きを読む
『テロ、ライブ』@ヒューマントラストシネマ渋谷
爆弾テロ犯人からの要求の中継をするアナウンサーとのやり取りの攻防が実にスリリングな密室劇。特異なワンシチュエーションを徹底的に活かす(対話のみによるサ>>続きを読む
『プロミスト・ランド』&新宿武蔵野館
シェールガスが出るアメリカ片田舎に送り込まれたエネルギー開発会社の社員スティーヴとスー。町ごと土地を買収の途中 幾多の問題に2人は阻まれる。住民との交流からステ>>続きを読む
『フランシス・ハ』@ユーロスペース
"なりたい自分"を明確化しながらも(どーにも こーにも)ままならない わたし 只今絶賛空回り中。「あーあ、なにやってんだろ わたし」一日一回こんなこと呟いてしまう>>続きを読む
『物語る私たち』@ユーロスペース
サラ・ポーリーが11歳の時に他界した母ダイアンの知られざる過去と自分の出生の疑問を紐解いていく秘跡劇。父兄姉友人仕事仲間にインタビュー形式で話を聞き出していく。それ>>続きを読む
『猿の惑星ライジング』@TOHOシネマズ川崎
おもしろーい!猿版「仁義なき」抗争劇に進化する種族と滅びゆく種族の存亡を懸けた決戦を上手に編んでいく上質仕上げ。上下左右前後横縦移動と映画的運動の>>続きを読む
『こっぱみじん』@新宿K'sシネマ
とても素敵な作品。主要人物4人全員一方通行の片思いの報われない恋愛劇。叶わぬ恋それは決してポエティックなものではなく「好き」ってことを突き詰めた時に表れる「剥き身>>続きを読む
『FORMA』@ユーロスペース
こわい こわい こわい、えっ、なになに えっ、えっ、あっ、こわい こわい やだっ、なになに えっ こわい こわい こわいよー やだ やだ やだ やだっ えーっ ー >>続きを読む
『イーダ』@渋谷イメージフォーラム
観賞後受け取った映画を氷解するのに時間を費やす。劇中でかかる音楽、交わされる言葉、土地や民族に関わる歴史、イーダの微細な変化や反応。連鎖的に他の場所に飛び火して行>>続きを読む
『ドライブイン蒲生』@渋谷イメージフォーラム
怠惰な父親に育てられ理不尽な人生に絶望しグレていく姉のくすぶる苛立ちと当惑、父と姉の葛藤の板挟みとなる弟の優渥な眼差し。客観的で溺れすぎない視点で家族と>>続きを読む
『GODZILLA』@TOHOシネマズ川崎
怪獣映画のフォーマットを律儀に遺漏なく技術力&資本力を注ぎ込んだ現時点最高のゴジラ映画の志もれなく頂戴嬉し愉し!第一作を史実とした上での新旧衝突構造が「今>>続きを読む
『怪しい彼女』@TOHOシネマズ川崎
70歳のお婆さんがある日、中身そのまま容姿だけ20歳に…出来なかった想いを可能にする生涯の中で最も実り豊かな一瞬は甘さと苦さが混じりあい透き通っていく。瞬く間に>>続きを読む
『収容病棟』@渋谷イメージフォーラム
精神病院の内側というイメージが齎す、見る者が心身の状態を整えないと受け止めきれない凄まじい光景、ジャーナリスティックな視点で見せるドキュメンタリーなどとはこの作>>続きを読む
『オール・ユー・ニード・イズ・キル』@109シネマズ川崎
これ大好き!無限ループによって最強戦士となっていく男の数奇な物語。ままならない世界を知ることから始まる未来への戦い。物語ではなくシチュエーシ>>続きを読む
『her 世界でひとつの彼女』@HTC有楽町
現代病的なテーマに温もりをエモーショナルな細部に創意工夫、深い洞察、普遍性と愚かさ別れの定メランコリー。OSとの心の交流・性愛描写に扇情官能を加味。万華>>続きを読む
『渇き。』@新宿ピカデリー
感情移入なしの表層感触。負エモーションのみで突き進む推理小説の体を成すエンタメ暗愚劇。過分な臭気放つドロドロ世界に黒笑スパイスが効いていて美味しくいただき。映画の運動(細>>続きを読む
『サッドティー』@K'sシネマ
超絶面白!今泉節全開半径狭い恋愛群像劇による“「好き」ってなんじゃろ”考察。深度は深まりより巧妙になって精度は増すばかり。現代口語演劇の良い部分の結晶。傑作の佇まい>>続きを読む
『サード・パーソン』@TOHOシネマズ川崎
力を持った作品で見応えあって面白かった。独自のセンスでもってかれました。
パリ、ローマ、ニューヨークを舞台に3組の男女の物語からなる群像劇。男と女、夫>>続きを読む
『私の男』TOHOシネマズ川崎
津波によって孤児になってしまった少女・花と、遠い親戚といい彼女を養女として引き取る男・淳悟。2人の淫らで濃厚でインモラルな関係“共依存的恋愛” を射程の長い時間の中で>>続きを読む
『WOOD JOB!』@TOHOシネマズ川崎
と~っても大好きな作品。ストーリーはとても王道だ。しかし作品全体を覆う陽性な雰囲気がとても素晴しく主人公の青年(勇気)の体験によって自分の輪郭を少しずつ>>続きを読む
『闇のあとの光』@ユーロスペース
観賞後も不思議な感覚に取り憑かれる作品でした。メキシコの山間に暮らす家族4人(夫妻、兄妹)を中心に話が進んでいく。本来物語が持つはずの情報の流れが途絶されたり、伝え>>続きを読む
『ウィズネイルと僕』@シネマート六本木
昔いたずらに時間ばかり浪費していた“あの頃”の仲間と会って、その頃聞いたレコードをかき集め、お気に入りのワインを開けて、レコードの溝に針を落すとゆっくりとあ>>続きを読む
『ゴジラ60周年記念デジタルリマスター版』@TOHOシネマズ川崎
子供の頃からテレビで「つまみ見」していましたが、きちんと見たのは初めて劇場で見れて良かった。想像以上に重心が低い作品でしたが楽しめま>>続きを読む
『ホドロフスキーのDUNE』@新宿シネマカリテ
奇才ホドロフスキー監督が映画化に挑んだものの、実現に至らず失敗に終わった幻のSF大作「DUNE」。作品の企画内容や製作中止に追い込まれていった過程を、>>続きを読む
『ぼくたちの家族』@109シネマズ川崎
家族の結びつきとは何であるのかを主題におき、家族劇のあり方(語り口)をさらに進化させようとする野心的な作品でした。素晴らしかった。
家族(父、兄、弟)に突然>>続きを読む
『いなべ』@渋谷イメージフォーラム
深田晃司監督作品。三重県いなべ市を舞台に地域発信型映画として製作された35分の短編。地元で働く智広のもとに何事もなかったかのように17年ぶりに突然戻って来た姉。会>>続きを読む
『青天の霹靂』@TOHOシネマズ川崎
回りくどい演出はなくエンタメに真っ向から取り組んでる姿勢に好感が持てる極めてスタンダードな良い作品でした。父親(劇団ひとり)がついた嘘によって、心に抜けない刺が>>続きを読む
『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』@TOHOシネマズ川崎
なんとも苦い味わいの作品だ。悲劇であるが笑いもある悲喜劇といった様相を呈する。猫とギターを抱え街を歩く男ルーウィン。己を>>続きを読む
『はなればなれに』@ユーロスペース
閉鎖された海辺の旅館に漂着した男ふたりと女ひとり。見失った時間を取り戻す時間の浪費、自己を問うミクロの一瞬を個々の問答へと移行させビジュアルに移し替えストーリーと>>続きを読む
《タチ映画祭/プログラム5》「フォルツァ・バスティア'78/祝祭の島」「郵便配達の学校」「のんき大将 脱線の巻【完全版】」@渋谷イメージフォーラム
『祝祭の島』コルシカ島で行われたサッカー決勝戦で>>続きを読む
「ファイ 悪魔に育てられた少年」@シネマート新宿
幼き頃5人の強盗殺人集団の男に誘拐され各人の犯罪スキルを教え込まれて育った少年ファイを描いた物語。アクションと容赦なき展開が融合し加速しながら過酷な>>続きを読む
「ウォルト・ディズニーの約束」@TOHOシネマズ川崎
上映最終日滑り込み鑑賞。「メリー・ポピンズ」原作者トラヴァース夫人の心的外傷と心の救済&映画製作の舞台裏さらに遡る原作秘話を映画で見せるメタ構造>>続きを読む
『ももいろそらを』@シネマカリテ
いづみのブ然とした面持ち粗野な言動や態度。誰もが捨ててきた思春期特有の青春の病。思い上がり、思い込み、思い過ごし、少女の窺い知れない内奥が淡い白黒に融け込み観る者の>>続きを読む
『8月の家族たち』@109シネマズ川崎
自分の欠陥や不幸の理由を近親者に撒き散らすちょっと古いタイプの家族の物語。研磨されてきた戯曲これこそがオーソドックスで普遍的でしょ、でしょ と言われれば返す言>>続きを読む
『そこのみにて光輝く』@TOHOシネマズ川崎
傑作!物語にあっという間に引き込まれその風景や人物像あらゆるものがまるで知っているような気になり一緒に動きはじめる。そこにある交錯する光と影、極めてあり>>続きを読む