ヨウ

ANNIE/アニーのヨウのレビュー・感想・評価

ANNIE/アニー(2014年製作の映画)
4.0
潔癖症のスタックスは他人に触る度に、消毒液を使用する程ですが、この設定が「他人との心の距離」を示していて上手いです。終盤にアニーを愛おしく抱きすくめた時、毛嫌いしていた他人との壁を打ち壊せた様で、より感動が増しました。
この物語はアニーとの関わりの中で周りの大人たちが成長していく側面もあります。スタックスは擬似親子を通して情愛を、部下のグレースは世話役を通して友情を得ました。

「人が本心に反してNOと言ってしまうのは、YESというのが怖いからだ。」

自分の殻を破りYESを言えたなら、それは自身を肯定する事につながり、その時に初めて他者を受け入れられるのかもしれません。そうする事で、主題歌の如く、きっと笑える明日が来るのでしょう。
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