リリー

共に歩くのリリーのレビュー・感想・評価

共に歩く(2014年製作の映画)
4.0
つらすぎ。
現実はこの映画のように、甘くはないと思う。
アルツハイマーも一人で介護できるようなものではないと思うので、悪化する前にヘルパーに頼るなり、なんとかするべきだと思う。でないと健常者の相手が潰れてしまう。
でも間違っても娘に頼るべきではないと思う…娘にとって良い影響が生まれるなら別だけど…父親はいつ自分の過ちに気付いたのか。過ちに気づかない親だって沢山いてそれゆえに、わだかまりが解けない親子が沢山いるわけで、いつ気付いたのか気になる。

共依存を題材にした映画だけど一応ラストから推測すれば「共に生きる」というのは、自分が共依存と気づき少しずつ克服しながら、共に生きていくということなんだろうと思う。
でも普通はこんなにすぐ克服して上手く、共には生きてはいけないと思う。

しかし「共依存」というものをとても上手く描いた映画だと思う。こんなにも上手く解決に繋がるものではないということを念頭に置きつつ、教育や福祉、心理学、精神医学などの医療の授業などで観るのに適している気がする。
自主映画感あった。
リリー

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