リリー

夜明けのすべてのリリーのレビュー・感想・評価

夜明けのすべて(2024年製作の映画)
4.0
上映スケ時間の都合上、日本語字幕版で観た。片耳難聴で聞こえにくいこともあって、映画館以外でネトフリなど、字幕が付けられるものは付けて観ることが多いので違和感は無かった。
邦画で自助グループが出てくる映画を観たのは初めてだったかも。洋画や海外ドラマでは、特に依存症関連で結構出てくるけど。
山添くんが通院しているメンクリの雰囲気が温かそうで、一見近寄りがたいメンクリのイメージを払拭しそうと思った。
自分は女であっても、PMSについて知らないことも沢山あって勉強になった。パニック障害についても言葉として知っていることはあっても、実際どういうことが起きるのかとか映像で見るとわかりやすくて勉強になった。身内にパニック障害の人がいたので、イメージしやすくなってよかった。今文字を打っていて学生時代のバイト先の後輩にも、パニック障害で満員バスに乗れず全日制高校を中退して、定時制に通っていた子がいたなぁと思い出した…「私は普通じゃないんです。」「普通じゃない私でも行きやすい学校です。」「あの高校は私みたいな普通じゃない人が行くんですよー」って言われた時の何とも言えない悲しさ。。自分が"普通じゃない"って人に話すのは悲しいけれど、精神疾患とか外見ではわからない病気は分かってもらいにくいからこその苦労もあると、今ではその子の気持ちが少しわかるようになった。少しずつ社会で理解が生まれていったらいいな。
PMSについてここまで深く扱った映画って知らないけど、女としては全生物学的男性に観てほしいと思った。
生理痛が酷すぎて何も出来なくなって廃人と化するのもわかりすぎた。

栗田科学みたいな、ああいう町に根差した小さめな会社って実際は栗田科学が違うように全部がそうとは言わないけれど、凝り固まった経営思考とか悪いところもあるけど、先輩とか同僚との距離が近いからこそ皆んな温かみがあって優しかったりして、小さいところならではの良さも少なからずあるよなぁって思いながら観てて、前職を思い出しました。
あと映画とは関係ないけど、"猫田"さんって名前可愛すぎない?名前に猫ってついてるなんて可愛すぎる。犬田さんとか兎村さんとかもいるのか…いいなぁって思った🐰🐶🐈‍⬛




以下ネタバレ







母親に血栓症の既往歴があるという理由で、ピルを飲むことができなくて、別の薬の副作用で強烈な眠気に襲われてしまうというのが、観てて本当に辛かった。
本当にホルモンバランスを崩して起きる眠気ってどうしたらいいんだろうって思う。寝たらダメだと思いながら、仕事中に寝ないようにするために立っても、立ちながら寝てしまうし、学生時代も寝たくなくても講義中寝てしまうことが多々あった。
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