リリー

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ちのリリーのレビュー・感想・評価

5.0
名作。めちゃくちゃ良い。
2024年、早くも自分にとって心に響く映画に出会えた。
マットデイモンかっこよすぎる。この顔面でハーバードに通っていた時にこんなに素晴らしい脚本まで書いたとか、天は二物を三物も与えてしまった………
この映画の誕生秘話から素晴らしすぎる。

ウィルが才能を生かすことができる人生に方向転換できたのは、才能に気づいてなんとかしようとしてくれた教授はもちろんだけど、同じくスラム出身で相性が合う精神分析医、彼女、友達がいたからこそだなと。
チャッキーが良い奴すぎる。良い友達。
「お前は宝くじの当たり券を持ってるのに、それを現金化する度胸がないんだ。
お前以外の皆がそれを欲しがってる。それを無駄にするなんておれは許せない」
「おれは50歳になって工事現場で働いててもいい。でももしお前が、20年経ってまだここに住んでたらぶっ殺してやる」
ここの台詞で、「Stand by Me」のゴーディとクリスの友情を思い出した。

ウィルはスカイラーから「私に恐れている。私に愛されなくなること。」と言われるが、
彼はトラウマを抱えていて、愛着障害を持っている。愛着障害は、子供の頃虐待を受けたりして愛されなかった場合になることがある。
ウィルが人間関係を深めようとしないのは、実は自分に自信がなく、本当の自分のことを知られると受け入れてもらえず、捨てられてしまうのではないかという不安の表れ。愛着障害の見捨てられ不安と呼ばれる。大人たちに悪態を突いていたのも、恋人にその後に連絡をとろうとしないのも全て、見捨てられるかもしれないという不安から、先回りして相手を「見捨てる」という行動をしていた。
そのことを見抜いていたショーン先生は彼に寄り添い、少しずつ心を解きほぐしていく。
セラピーやカウンセリングはカウンセラーと利用者との相性なので、ショーン先生とウィルは、同じ境遇であることが良かったのではないだろうか。

「君は完璧じゃない。君が出会った女の子も完璧じゃない。でも問題はお互いにとって完璧かどうかなのさ」
ショーン先生のこの言葉は、恋愛に悩む人の心に響きそう。
リリー

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