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卍 まんじのcyphのレビュー・感想・評価

卍 まんじ(1964年製作の映画)
3.2
駆け込み若尾文子マラソン③ これはあんまり面白くなかった、谷崎の原作を読んだこともないけどあっちこっちの迷宮入りを辛抱強く追わされる感覚が強くてドライブ感に欠ける 女二人の強烈なパッションに終始たじたじ(終盤メロメロな)お婿さん船越英二がずっとかわいい 手のひら指の腹にびっしり「光」って書く求愛やベッドに並んで赤い薬包紙に包んだ睡眠薬を飲ませられる夫婦などのギョッとするかんじと笑っちゃうかんじが同居する様はなんか園子温ぽかった

あまりの美貌に周囲の人間の人生をことごとく破滅させ果ては光子観音として信仰に至らしめる、なんてやっぱりフィクションすぎるファムファタールも難なくこなす関西弁の若尾文子さま
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