JunIwaoka

天才スピヴェットのJunIwaokaのレビュー・感想・評価

天才スピヴェット(2013年製作の映画)
3.0
2014.11.23 @ ヒューマントラストシネマ 渋谷
(英題:The Young and Prodigious T.S. Spivet)

家族っていうのはどこだって狂ってるもんなんだよ。同じ食卓について、毎日ケンカもするんだけど嫌いにはなれない。それでいて肝心なことはなかなか口に出せないもどかしさがあって、避けることで腫れ物に触れないようにしてしまうがゆえ、その傷が癒えることはない。だからこそ天才と呼ばれるには若すぎる少年が旅に出て求めたものは、ただの親の愛情であって、家というものはいつだって帰る場所。そんな予告編通りのストーリーだけど、授賞式での告白を過剰な演出にしなかったのはよかった。それにヘレナ・ボナム=カーターのようなあんなスノッブな母ちゃんがいたら最高だねぇ。
家族の話ってのもあるし、最近の涙もろさから言ってコチラでも例外なく涙腺が緩む。
飛び出す絵本のような映像美だけど、3Dのオモチャを駆使し過ぎて観てて疲れてしまったところはマイナス。
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