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インヒアレント・ヴァイスのRのネタバレレビュー・内容・結末

インヒアレント・ヴァイス(2014年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

自宅で。

2014年のアメリカの作品。

監督は「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」のポール・トーマス・アンダーソン。

あらすじ

1970年、私立探偵を営むラリー・"ドック"・スポーテッロ(ホアキン・フェニックス「カモンカモン」)の元に元恋人のシェスタ(キャサリン・ウォーターストン「ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密」)がやってきて調査依頼をされたことをきっかけにドックは様々な陰謀に巻き込まれていく。

U-NEXTにて。

鬼才ポール・トーマス・アンダーソン監督の作品。通称「PTA」の作品と言えば、映画ファンなら、ちょっと前公開された「リコリス・ピザ」然り最注目の監督さんの1人であると思うんだけど、かくいう俺は恥ずかしながら、PTAの作品は一作も通ったことがない💦

ということで、今作がPTA初体験となるわけなんだけど、チョイスミスった…。

全然意味わかんねー笑。

お話はあらすじの通り、ホアキン演じる探偵ドックが調査をする中で色々なことに巻き込まれていくんだけど、まず良いのはその雰囲気。70年代のアメリカということでみんなどこかヒッピーな感じを纏いつつ、「グルービー!」を合言葉にダラダラとやってる感じが最高で、なんかその雰囲気といい、いい感じの古着屋に紛れ込んだ感覚。

あと、カメラの画素数も意図的に落としているのか、どことなく古臭い感じもそれっぽい。

演者もホアキンをはじめ、角刈り頭がコワモテと実にマッチしているジョシュ・ブローリン(「DUNE/デューン 砂の惑星」)、今作でも常に落ち着きなさそうなオーウェン・ウィルソン(「マリー・ミー」)、安定のベルチオ・デル・トロ(「フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イブニング・サン別冊」)といった男臭い面子で固めつつ、ジェナ・マローン(「アンテベラム」)などの通好みの女優まで出てきたりもする。

ただ、個人的に印象深かったのはドックの元カノを演じたキャサリン・ウォーターストン。彼女といえば「ファンタスティック・ビースト」のティナのイメージなんだけど、今作では洗脳され気味のヒロイン像を体当たりで演じていて、中でも終盤でのドックとの絡みではフルヌードをご開帳!元々タッパがあることに加えて今作ではロングのヘアーがまたセクシーで彼女の新たな魅力が出ていて…すごかったです、はい。

ただ、ことお話はといえば、ただでさえ登場人物が多いことに加えて、3つの調査が複雑に絡み合い、明確な解決が出ないままアンニュイに終わる感じでとにかく理解不能。事前に「難しい」という評判は聞いていたがこんなにわけわからんとは思わんかった。

ただ、ホアキン演じるドックのキャラクターの胡散臭さが良くて、警察にめっちゃ吹っ飛ばされたり、キメて、目がタリランになりながらぶっ飛んだりと観ていて飽きはこなかったかな。

うーん、もう一回観て、しっかく相関図を把握すれば良さが観えるのかもだけど、今はとにかくよくわからんの一言に尽きる。
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