SatoEmiko

乙女の汚れた裸のSatoEmikoのレビュー・感想・評価

乙女の汚れた裸(2013年製作の映画)
2.9
タイトル詐欺が残念な心理ドラマ。
誰も助けてくれない。みんなが目を背ける事実。その事実に少しずつ確実に殺される心。
ここ以外なら、どこだってよかった。これ以外なら別になんだってよかった…でも本当に欲しいものは何?

学生時代から突如飛ぶ時間など追いづらい時間の流れが、彼女の壊された心と奪われた時間をかえってリアルに表しているようで悲しくなる。
ずっと逃げ出したかったのに、ずっと不快だったはずなのに、そんな感情すら、妄想に逃げることで握り潰し偽ってきた彼女が、最後に「逃げ出したい」という意思を外に向かって他人に表現した時は少し泣きそうになった。

きっと、あの巣窟は彼女の心そのものの具現化なのだと思う。
ただし、テーマも話の流れも分かりづらいので、全部勝手な私の解釈。
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