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アマデウスのTSのレビュー・感想・評価

アマデウス(1984年製作の映画)
4.1
第57回(1985)アカデミー賞作品賞受賞。

フィルマークスの有難い機能の一つ
として、映画賞のリストを簡単に
閲覧できることが挙げられます。
とりあえずアカデミー賞作品を
見ていきたいのですが一気に
みたらもったいないので一気に五本
借りたら五本の内一本くらいに
止めるのは自分だけでしょうか?(笑)

この作品は調べたところ
アマデウスというのは
モーツァルトのミドルネームなの
ですが、この映画公開の数年前に
著された アマデウスという戯曲が
元であるそうです。

なので戯曲にそった内容ですので
登場人物は実際にいた人物ですが
史実とは異なる箇所も多いよう
です。

さて感想としては面白かった映画
というより良かった映画ですね!

主人公は一応モーツァルトでは
なく、回想の話なので当時の
宮廷作曲家のサリエリという人物。
この人の気持ちは凄い分かりますね。
才能に嫉妬してしまう。あそこまで
復讐しようとは並の人間では
思わないでしょうが、気持ちはわか
らないこともないです。

びっくりしたのがモーツァルト
てあんな感じの人だったんだなと。
あの笑い声は見事(笑)
しばらくは頭から離れないでしょう。
そりゃああんな感じなのに
才能に恵まれていたら妬いて
しまいますよね、、
チャラチャラした男がモテる
とほぼ同義ですよ(笑)

オペラの箇所が多く、正直
音楽の芸術に関してはてんで
わからないので少し退屈でした。

ただ最後のモーツァルトと
サリエリが同調するのは
面白かったです。
結局のところ、サリエリは最後
までモーツァルトの復讐に
燃えていましたが
モーツァルトの最期のたった一言
で気持ちが少し揺らいだかもしれ
ませんね、、
でも嫉妬するということは
その才能を認めているということ。
音楽に関してだけいえば
サリエリはモーツァルトに
敬意を持っていたのではない
でしょうか?

あと個人的に面白かったのが
サリエリの神への態度の移り変わり。
これ前から思ってましたが
人間て勝手な生き物ですよね。
自分に良いことがあれば感謝をし
自分に不幸が続けば呪う。
神というものがもしいれば
なんたる濡れ衣よ。不憫とさえ
思えてきます(笑)
敬虔な信者とは
神の審判に是非を問わず
ただ運命だと断言できる人の
ことをいうのかもしれませんね。

とにかく、良い作品ですが
オペラが苦手な人は少し微妙かも、、
TS

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