のんchan

リスボンに誘われてののんchanのレビュー・感想・評価

リスボンに誘われて(2012年製作の映画)
3.7
歳を重ね、最近は枯れかけて味わいのある男性の作品を所望する自分がいる。

ブルーノ・ガンツも出てるし...って事で何気なく観始め、半分ほど過ぎて「あら?似た様な話を観たことあるな?なんの作品だっただろう?」と考えながらそのまま進み、ラスト数分で「あ、この映画、以前に観たんだわ😧」
当時よほど印象が薄かったのだろう💦

スイスの高校で古典の教師をしているライムント(ジェレミー・アイアンズ)が、ある朝、橋の欄干に立ち尽くす赤いコートの若い女を助ける。

学校へ連れて行くも授業中にコートを置いたままいなくなる。ライムントはコートのポケットに入っていた本とリスボン行きの電車のチケットを握りしめそのまま駅へ。若い女は見つからなかったが、何かに突き動かされるようにその電車に乗ってしまう。

ライムントは5年前に離婚し、孤独で単調な日々を過ごしていた。偶然手にしたその本にすっかり魅了され、リスボンで本の著者アマデウ(ジャック・ヒューストン)や、その家族、友人を訪ね歩く事になる。

その旅先で魅力されたアマデウの素顔、そして本を書いた理由が明らかになっていく。それと同時にライムント自身の人生にも変化が起きる...

アマデウを追う事で過去の歴史エスタド・ノヴォ(1933年から1974年にかけてポルトガルに存在した保守権威主義的な長期独裁政権を言い、ヨーロッパ最長の独裁体制だったとされる)を知る事が出来る。


ちょっと都合が良い出会いが多過ぎるので、以前観た時はシラケたのかも?😓
数年を経て、ポルトガル🇵🇹の歴史を知れたり、また、初老の男達が想い出を語るのも感慨深くて今回は観切れました✨


主役のジェレミー・アイアンズって、なんか布施明みたい😅

シャーロット・ランプリングはやっぱり辛気臭いなぁ😒

メラニー・ロランが美しい✨


画面を観ながら小説を読んでいるような、そんな物語だった。
のんchan

のんchan