櫻イミト

The Severed Heads(英題)の櫻イミトのレビュー・感想・評価

The Severed Heads(英題)(1957年製作の映画)
2.0
ホドロフスキーがパントマイム舞台時代(当時28歳)に監督主演した処女短編。原題は「LA CRAVATE(ネクタイ)」。原作はトーマス・マンの同題短編。ロストフィルムだったのが2006年に発見された。

パリの人間の首を売る店で繰り広げられるブラック・ファンタジー。

パントマイム劇をささやかな映画的トリックを交えて撮影したもの。ホドロフスキーが映画を目指したきっかけは「天井桟敷の人々」(1945)に感銘を受けたこと、というプロフィールが本作でよくわかる。

まだ映画の撮り方がよくわかっていないように見える。本作以降は10年後の長編デビュー作「ファンドとリス」(1957)まで映画を撮っていない。
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