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ジョン・ウィックのnagaoKAshunPEiのレビュー・感想・評価

ジョン・ウィック(2014年製作の映画)
4.0
50代も過ぎて半世紀も生きたキアヌ・リーブスが、これまた年齢を感じさせない見事なアクションを披露して、僕のなかでは完全復活。トム・クルーズ、コリン・ファースとともに、欧米男児が実に元気な年である。

予告でも知らせられているように、亡き妻が残した忘形見の可愛いビーグルが殺されてしまう。復讐に燃えるジョン・ウィックは、かつての同業者たちに闘いを挑んでいく…。
非常にシンプルな設定で、復讐に至る動機づけもわかりやすくとても引き込まれた。
なんといっても、ジョン・ウィックという人間がかつての伝説の殺し屋という説明が見事で、それを怒らせてしまった周りの人間の動揺具合やジョン・ウィックが訪れるいかなる場所での人物たちの反応で、いかに彼が裏社会でどれだけ恐れらていた人間かが手に取るようにわかる。
粛々と語られるやべえ奴を怒らせてしまった、という描写だけで観ていてとってもわくわくする。

基本ガンアクションを中心に必殺仕事人をキメこんでいくキアヌ・リーブスだけど、演出面での殺陣やアクションのひきだしも非常に多くて、しかも見やすいアクションだった。アクションがなにをしているかがすごいわかりやすいだけで、アクション映画として、とても好印象。

ただ、シンプルな設定だけに、それ以上を求めても仕方ないんだけど、ジョン・ウィックが死なないことはほぼ約束されているも同然なので、ストーリー展開が若干、予定調和に感じてしまい、そこまで自分のなかで跳ねなかったなぁ、という印象。アクションも素晴らしく、復讐を起こすまでの動機づけもよかっただけに、ドラマパートの着地点に深みが感じ取れてたら、もっとよかったのかも。
続編の製作が決定しているらしいので、次回のキアヌおじさんにも期待大です。
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