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ジョン・ウィックのprocerのレビュー・感想・評価

ジョン・ウィック(2014年製作の映画)
3.0
道徳、命の尊厳。
まずはこの作品は、エンタメに
極振りしている事だと思って観ました。

たった一言のネタバレが、
私をこの作品に引き寄せました。
そのくらい、浮世離れした作品です。

かつてガンカタ、という
スゲェ技を使ったのは、
あのストイックな役者
クリスチャンベールです。
あれは衝撃でした。
彼が演るから、また
カッコええのです。

この作品は、教育上は間違いなく
よくありません。
それすらもアメリカンジョークで
あるかのように、
ギネスを狙うかのように、
主人公は人を殺しまくります。

かつての狂った殺人鬼ではなく、
愛する者を知り、失った悲しみ。
人間性を取り戻したものの狂気。
私もよく似たジャックラッセルテリアを
飼っています。癒しそのものです。

アメリカ映画は、時に過剰な
皮肉を作品に被せてきます。
そんな皮肉と、飛び抜けたアクション。
それが噛み合って、エンタメに
なったのだと思います。

ストイックさは、キアヌも一緒ですね。
人間的な実際の彼の本質が滲み出るので、
狂気のシーンはフィクションとして
認識出来るため、すんなり観られます。

私たちの知らない、そんな世界。
ジャンレノがレオンで演じた異常さも
面白かったけど、本作の
ディナーやホテルが面白かった。

重ねて本気で観てはいけません。
映画はエンタメです。
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