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複製された男のknjmytnのレビュー・感想・評価

複製された男(2013年製作の映画)
3.1
「小説が書かれ読まれるのは、人生がただ一度であることへの抗議からだと思います。」
を思い出した。

家庭を持つことによる妻からの性的な抑圧や夢である役者を不安定な職業として認めない母から受けた抑圧がカオスに分裂して2人の男になった。

混沌はまだ見出されてない秩序みたいなことを冒頭で言ってたから、分裂することが主人公にとっての生きるための秩序?
それぞれの理想と現実が歪んで分裂した男が自分の異常性に気付いて徐々に統合していく話だったのかなと思った。

でも冷静に観ると、ただ不倫するために小難しくしてるだけのようにも思えてよくわからん映画だった。
蜘蛛が何かのメタファーなんだろうけど難しくてわからないし、結果カオスな映画だし、大人しくあのいいマンションで家庭を持て。って言いたくなる。

画一的なマンション群の撮り方や、黄砂に覆われたような現実感のない都市の撮り方はかっこよくて好き。ブレードランナー2049もう一回観たくなった。
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