僕は身も心もブサイクな自分が嫌いだ
だから鏡が嫌いだ、キサマは他人からこう見えてるんだよって教えられて良いことなど1つもない
鏡というものは外見だけではなく、きっと同時に内面、それも主に自己肯定感を映しているのかもしれない
本作のテーマは鏡、ハマらない人は潜在意識的に鏡が怖くないのだろう
逆に鏡に嫌悪感を抱く人はきっとこの映画が怖いはずだ、逆説的にはこの映画が怖い人とは内面に不安を抱えている自己肯定感の低い人かもしれない
とりあえず、「2010年代にもなって鏡の呪いったあ、また古風な!今更そんな…」と思った方は一度観てみよう
ホコリかぶったテーマでもウデがあれば十分面白くなるということがよく分かる
おまけで、自分への愛着度合いに気付けるかもしれない
僕は出会う確率の極めて低い殺人鬼より、鏡の目の前に立つ自分が狂ってしまうことのほうがよっぽど怖い
目の前にあるものが幻覚ではないなど誰が保証してくれるのだろう