エンタメとしてやり過ぎ感あるでコレほんと
演技、最高プロットはすげぇ普通だけど物理的にも心情表現的にもグロくて最高クッソ面白かった！
って手放しで評価したいけど、アーサーの生き方と描き方にはモヤモヤするし、気持ち悪い！！！
持つ者からは反感を、持たざる者からは共感を得られる？本当か？
確かに他人がどう思おうが自分の生き方を貫くこと事態は悪いことではないが、それを貫く勇気の土台は他社貢献という気持ちがないといけない
自分の過去はこんなに辛いんだ、だから迷惑をかけても仕方ないんだ…こんな考えは到底受け入れられない
〜ここまではアドラー心理学的見地〜
しかし、今の社会的には「受け入れられない」という不寛容が、社会的弱者の復帰を阻んでいる気がする
だから、お偉いさんから「過去は過去！辛い過去を乗り越えないと！」何て言われている間に日々の生き辛さで器の水が溢れていくのは仕方ない
〜ここまではよくある構造〜
でもさ、たとえこの構造がよくあるヤツで安易な共感を生んだとしても「アーサーは最初から悪人ではない」って理論を語らせちゃうのはヤバくね？というより、そう思わせるように描いているのがヤバい
偶然殺人を犯したところで承認欲求が満たされてしまい……って、いやいや、偶然殺人犯しちゃう社会とそれが受け入れられる社会はもはや終わってるって
しかも最終的に、いやこれコメディだから本気にしないでね？(ドヤァ)って逃げ方が最低
もっと正義と悪が真っ向から対立してアーサー側を絶対悪にして欲しかった
そうじゃないと、持つ者が描く「持たざる者の生き辛さを上から目線で嘲笑してる映画」でしかないし、それはまるで劇中でデニーロがアーサーを嘲笑しているのと同じ構造だろう？これはあえて描いてるのか？
持つ者へ共感と悲しみを、持たざる者に反感と勇気を与える映画にして欲しかった…って頭では思うけど、食い入るように観ちゃうのがすげえよなぁ、最高っす
