お金がないんです感が物凄いが、ないなりにちゃんと作ろうとする姿勢は見えた。マシーンが作られる過程は攻殻機動隊(映画の方)ぽくて面白い。音楽が80年代のSF映画ぽくて雰囲気に合っている。
ヒュー・ジャックマンとクリント・イーストウッドを足して割ったような主人公はまだ良いとしてマシーンの演技が酷すぎる。いかにもロボットといった感じの演技がクサイ。
コメディやB級SFのジャンル映画へ振り切らず低予算ながらも大真面目に作ろうとしているところが良くも悪くもな感じ。差別化を図ろうとしてめちゃくちゃ無難に落ち着いちゃってる。
演出は喋る俳優をただ真っ当に撮って繋いでいるだけだから面白味が全くない。画も変わり映えしないし展開も凡庸。ベタな話だからこそ演出で遊べるのにと思ってしまう。台詞で全部説明しちゃうから全てが物語のために存在しているだけという味気なさになり、あらすじを読むだけでいいようなものでしかなくなっている。勿体ない。