濱口竜介の短編集として、「friend of the night」「はじまり」「遊撃」「明日のキス」の4本を観賞。
friend of the night: 女友達の「怖い話」によって明かされる、少女時代の残酷さ。そしてその残酷さを未だに捨てていない、という話。この話のほんとうの怖さは、おそらく車の中で話したであろう一言が(あくまでも比喩としてだが)本当で、続きとして話された物語が全くの嘘であった点ではないか。他の解釈も可能だと思うけれど。
はじまり: 受験生のある関係のはじまりを描いたかと思いきや、それは背後で既に崩壊している。friend of the night の残酷さにも通じるものを感じた。しかし序盤で現代詩めいたものを朗読するシーンがすごい。あの前後ワンカットなんですよね。