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霧の中の分娩室の&yのレビュー・感想・評価

霧の中の分娩室(2014年製作の映画)
3.0
【2014/3/14:ユーロスペース】藝大大学院の映画専攻修了作品。学生映画(実際は良くも悪くも学生クオリティではないと思うけど)というと斬新でとにかくパワフルな作品が多いイメージあるけど、これはすごく普通のサスペンスでありミステリーでした。
導入はけっこう引き込まれたのですが、途中からは脚本のユルさが目に余って全然乗れなかった。監督が大学院生だから周囲に出産経験ある人がいないのかな、「子を持つ」という体験がすごく軽く捉えられてるように思えて、その件と親になることに向き合えない件は全く別物じゃない?と思ってしまった。とりあえずさっさと病院行けよと。まあ私も子どもはいませんが。
でも、小難しいのを良しとするのではなく、過剰に奇を衒わず、ちょっと2時間ドラマぽい、多くの人が楽しめる商業映画的な作品を修了制作にする人がいる状況は健全かもと思ったり。もし斬新な作品撮ってやろうって意気込みで作ってたとしたらちょっと物足りないけど。
篠原ゆき子さんの存在感が素晴らしかったのと、終映後のトークゲストが役所広司というおトク感。そしてメンズノンノか何かのモデルみたいな人いるなと思いきや監督だったという驚き。イケメン過ぎでしょ。
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