Narmy

それでも恋するバルセロナのNarmyのレビュー・感想・評価

それでも恋するバルセロナ(2008年製作の映画)
3.0
ヴィッキーとクリスティーナは学生時代からの親友。
好みも考え方もよく合うが、求める愛は違う。
堅実な愛を好むヴィッキーと危険な恋を望むクリスティーナ、2人は夏休みをバルセロナで過ごすことにする。

滞在先であるヴィッキーの親戚のお宅はテラスもありスペインらしく開放的。
そして絵に書いたように素敵なマーク夫妻。
街に出ればガウディやミロの芸術が溢れている。
流れる歌もスペインらしさを煽り、終始情熱の国を感じながらストーリーは進む。
スパニッシュギターもめちゃくちゃ雰囲気あるな~。

映像は自然な中にも芸術性を感じる撮り方。
中でもなかなか目的の人物を映さず、人となりを先に伝えるところなんかは期待値もあがるんだけど、う~ん、目を引く理由があまりわからない、赤色が目立つから?笑

全体としてはよくいうひと夏の恋をお洒落にした感じ。
ただ、予測不可能なほど、どんどん変わる展開に驚きつつ、ヴァカンスのようなものだからこんな関係もありなのかな。
それでもそれぞれの愛の貫き方がいまいち理解できないんだけど、ご丁寧な説明と強引な雰囲気で押し切られる。
長い夏が終われば突然夢もさめる。
結局は回り回って自分の根底にある愛の形にもどるのかな。
自分自身を変えることはむずかしいけど、開放的になることで隠していたもう1人の自分を自覚でき、そのこと自体は淡い思い出として残るのがヴァカンスのよいところなのかも。
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