てる

ゲキ×シネ「ZIPANG PUNK~五右衛門ロックIII」のてるのレビュー・感想・評価

4.2
痛快ミュージカル時代劇。
ザ・エンターテイメント。こりゃ面白い。
五右衛門ロックは初めてみる。しかもいきなり3作目だが、劇団☆新感線なら問題ないだろうと踏んでいたが、やはり期待を裏切らない。この作品から入っても全然平気。全然楽しめる。他の作品も観たい。
この作品が見易いのは、前作から継承しているストーリーやキャラクターがあまり重要視されていないからだ。もちろん前作のキャラクターは出演しているし、背景は感じる。だが、それを主軸としていないため、この作品から入る観客も全然楽しめるのだ。
今回の主役は五右衛門ではない。いやいや、五右衛門もカッコいいのだ。ここぞという時に必ず現れ、どんなことも颯爽と解決してくれる。あの仮面を取る度に、よっ!! 待ってましたぁ!!っと掛け声を挙げたくなる。
だけど、今回の主役は明智心九郎役の三浦春馬だ。
評判はネットで検索したところ、めちゃめちゃ高い。特に三浦春馬がすごいという意見が多かった。
まさにその通り。今回は三浦春馬なくして成り立たない舞台だった。
顔の造形の良さはそりゃもうそうだが、スタイルの良さ、芝居、殺陣、歌唱力全てがパーフェクトだった。カリスマ性が溢れ出ている。留まることをしらない。
三浦春馬の殺陣を観ると、古田新太の殺陣が見劣りしてしまうのは必定か。
ほんとにこれからの人だったのに。悔やんでも悔やみきれない。
芝居上手いなぁ。
殺陣上手いなぁ。
歌上手いなぁ。
お顔が美しいこと。
そんな風に見とれていると、この人、もういないんだよなぁっとふと思い出してしまう。
そうすると悲しくて悲しくて。
何が不満だったんだよ。逝くの早すぎたよ……。
てる

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