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誰よりも狙われた男のrage30のネタバレレビュー・内容・結末

誰よりも狙われた男(2014年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

国際指名手配を捜査する、テロ対策チームの話。

ざっくりと言えば、「亡命を求める男はテロリストなのか?」というサスペンスなのだけど、そこに警察やらCIAも絡んできて複雑になっていく感じ。
「そろそろ終盤かな~」と思ったら、まだ映画の半分までしか進んでなくて、テロ対策活動の徒労感みたいなのは伝わってきたし、敢えて容疑者を泳がしたり、寄付をさせる事で容疑を晴らすところは「なるほどな~」と感心して見ちゃいましたね。

個人的に嬉しかったのは、有名な女優さん達が出演していた事。
レイチェル・マクアダムス、ロビン・ライト、ヴィッキー・クリープス…。
特にレイチェル・マクアダムスの存在は、重苦しい作品の中にあって、一服の清涼剤になっていたのではないでしょうか。

また、キャスト的に忘れちゃいけないのが、本作が遺作となったフィリップ・シーモア・ホフマン。
良い人なのか悪い人なのか、最後の最後まで分からない…掴み所のないキャラクターで惹かれるものがありました。
なかなか彼の主演作を見る機会がなかったので、最後に彼の主演作を見れて良かったなと思う反面、もっと彼の演技を見たかったな~とも思いますね。

地味と言われれば、地味な作品ではありますが、テロ対策のいろんな意味で一筋縄ではいかない感じを味わえると思うので、重厚なサスペンス映画をお探しの方にはオススメの作品です。
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