れれれざうるす

女神は二度微笑むのれれれざうるすのレビュー・感想・評価

女神は二度微笑む(2012年製作の映画)
3.9
インドではなかなか珍しい本格派サスペンス。インド映画「アラジン」と同じ監督。
やっとこっちでもやってくれました。期待以上!ネタバレ厳禁系だが、オチが読める読めないの問題ではなくここまで0.1秒も目が離せずハラハラさせられる映画なんてあっただろうか。サスペンスやミステリーは、個人的にだけど前半に無駄なシーンが多いと感じる。なのに本作では常に緊迫した空気が漂い、伏線だらけで全てが怪しい。誰のことも信じられない。そして一気に全てがわかるシーンで鳥肌止まらなくなりました!!もうね、椅子から落ちそうになってグッと力入ったよね!!
登場人物がとにかく多いけど全員絶妙に似てない役者を使ってるしゴチャゴチャにならない。素晴らしい。例えハリウッドに洗練されつつあるとしても、このクオリティに仕立て上げることが出来るなんて…今後のボリウッドの進化が恐ろしい…。

「めぐり逢わせのお弁当」で部下役を演じたナワーズッディーン・シッディーキーがまたもや脇役ながらに凄まじい演技力を見せてくれます。というかこの映画って役者ありきなんですよね。主演の女優さん含め脇の演技が上手いからこそ引き込まれる。
エンディング(劇中歌?)はアミターブ・バッチャンが歌ってるしインド特有のお祭りや街並みと神々が堪能出来るので、ストーリー以外でも楽しめます。なるべく前知識なしで鑑賞してほしい秀作でした。