孤独を抱えた中学生の男女が出会い2人でバンド
を結成する物語。
胸が締め付けられるような極めてセンチな気持ち
に包まれる私の大好物の作品だった。
作中、丘の上に立つ展望台に目が留まりヒロイン
役の橋本愛さんがささやく「管制塔?」
引っ越しと転校を繰り返し自身の居場所の無さか
ら来る心細さと不安感から自然に出た言葉だろう。
管制塔の様に歩むべき道に光を照らしてほしい…
飛行機が安全な運航を行うために管制塔は必須だ。
ならば人にとっても必要では無いのか?
思春期の迷える中学生ならば尚の事。その役割を
担うのは親であり教師、または親友であり恋人。
そして、今作では運命の初恋の人が未来へと導く
管制塔の役目を果たすことになる。
人と人との出会いがどれだけ貴重で大切なものか、
今作は改めて教えてくれる。
今より一回り若い山崎賢人君、橋本愛さんが少し
影のある難しい役を一生懸命に演じてくれた。
Galileo Galileiの心に響く歌、稚内の冬景色ととも
にとても印象に残る素敵な作品だった。
個人的にはもう大傑作。
誰にでもある初恋の思い出、その輝きは決して色
あせることはない…