こたにななの視る夢

パンとスープとネコ日和のこたにななの視る夢のレビュー・感想・評価

パンとスープとネコ日和(2013年製作の映画)
4.6
群ようこ原作。『かもめ食堂』『めがね』『プール』などにつづく、小林聡美ともたいまさこと市川実和子という想像のつくタイプの雰囲気が「これが観たい」という時にはとても心地良かった。

アートディレクションは大島依提亜、主題歌は大貫妙子。劇中に出てくる書籍の装丁は名久井直子。

劇中では度々、小林聡美が前職で知り合った料理家の先生に手紙を書き読む場面が入る。誰かにいつも手紙を書ける、または書く事が許されている事はとても羨ましく、そんな人が私には誰か居たかなぁという気にさせられる。そして、私に手紙を書き読む人がいつか人生で現れるのだろうか、とも思う。

『自分が自由になれて、人との時間が初めて始まる』