いきなり冒頭でソフィ・カル著『本当の話』の引用が出てきて、びっくりした。
この著作を元に、哲学専攻の大学院生である門脇麦が修士論文の為に、「私」が何かを追求する為に、他人を尾行するお話。
『本当の話』より、1章『ヴェネツィア組曲』が今回の対象者A(長谷川博己)であり、2章『尾行』が尾行を教示した教授、つまり対象者B(リリー・フランキー)を意味しているのだろうか。
⚫︎100人では無くたった1人を研究対象とする。
⚫︎対象者と接触してはならない
⚫︎「存在の主体がどちらか分からなくなってくる」
人が何かを失くしていく描写ばかりだった。
『あなたは私のことをどう思っていたのか/私をどうしたかったのか/あなたにとって私はなんだったの/私は永遠に知らない』