(ネットも含めて)、誰しもが持つ複数の「名前」と、「演技」というひとつのキーワードの中で進む、何も断れない疑えない女が迷い込んでしまった誰かに作り込まれた日々の話。
例えば、ワイングラスに入れられた魚のベタ。
後半は『花とアリス』のような、黒木華とcoccoの女二人きりの世界だった。フェティッシュ。女二人のウェディングドレス。
洋画だったら、この後二人は二人で死ぬだろうと思って見ていた。
じゃあ、岩井俊二はどうするのだろうと思って見ていたー。
coccoが怪演だった。
『私にはね、幸せの限界があるの。たぶん、そこいらの誰よりもその限界が来るのがはやいの。』