ルチル

The Crossing -ザ・クロッシング- PartⅠのルチルのレビュー・感想・評価

4.0
監督がジョンウー、金城武にチャンツィイーなので鑑賞。

キャストも豪華、監督も有名、映像もすごくお金かかってる。単館上映なのが不思議。

時代は1945年。第二次大戦の終盤から国共内戦へ。上海と台湾。蒋介石と毛沢東。
いまの中国を思うと大昔のような気がするけど、まだたかだか74年前。というか全てはここから始まったのか。

そんな激動の時代の中、それぞれの男女が誰かを心に思いすがりながら、何とか1日を生き抜いている。

チャンツィイーの芯のある美しさがほんと好き。
チャンツィイーと家族の振りをした兵士のトンがとても良かった。
金城武の物腰柔らかな雰囲気もやっぱりいいな。
長澤まさみさんもステキな女優さんになったなー。

誰かを想うことは、こんなにも生きる支えになるのだな。

直視できないほど過酷な戦場と上海の上流階級のパーティ、穏やかで美しい台湾、映像のコントラストと心象風景が相まって、上質な大河ドラマを見てるようでした。

オープニングとエンディングの企業スポンサーが延々中国企業で、香港映画とはいえ、もうすっかり中国資本なんだと痛感。

ジョンウーの白い鳩も無事確認笑。

第2部も楽しみです。
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