改名した三島こねこ

ターミネーター:新起動/ジェニシスの改名した三島こねこのネタバレレビュー・内容・結末

3.1

このレビューはネタバレを含みます

本作は設定考証をそこまで気にしない人間であっても、作中の矛盾に首をひねらざるをえないものになっている。

何故、サラ・コナーが1984年時点で別時間軸に移行しつつあるのにジョン・コナーの存在に矛盾が生じていないのか。
何故、ジョン・コナーは記憶を保持したまま2029年の時間軸から2017年の別時間軸に移動することができたのか。
何故、カイル・リースは存在することが許されているのか。

このあたりの矛盾点はタイムパラドックスを聞きかじればなまなまかには看過できないし、作品を論評するうえでは無視するには問題が大きすぎる。

またナンバリングこそしていないのだが、ターミネーターシリーズであるにはボス格の迫力がいまひとつ足りない。これまでのボス格といえばどんな重火力を幾度用いようと不屈の闘志で追随してきたものだが、今回はその執念と恐怖が希薄なようだ。

また同シリーズの代名詞といえる"あの台詞"の邦訳にももうすこし気を利かせてほしかったところ。作品の華なのだから投げやりではダメだ。

いや一番納得いかないのはカイル・リースのビジュアルなんですけどね。初代カイルが一番かっこいいです。