Kuri

アメリカン・スナイパーのKuriのレビュー・感想・評価

アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)
3.8
公開から少し時間を経て、
現実に起こった事実のあらかたと
"解釈を観客に任せる映画"という前情報が入った状態で。

個人的には、エンドロール前で映し出される映像と音楽、あとポスターに上から重ねられた星条旗の印象が強く残って、
思いの外"愛国的"な印象を受けました。
もちろん、監督が共和党支持かつばりばりのリバタリアンであるのは知っています。

全体的に感情が抑制された作品なので、ちょっとしたことで全体の印象が変わってしまいやすいのだろうと思うのですが、
キャスリンビグロー監督の近作に近い模索をしながら、対局の解答を。
積極的に荷物を背負おうとしている印象をもちました。

アメリカという大国で表現者として長年戦ってきたイーストウッド監督だからこそ、きちんと引き受ける潔さに素直に感服しつつ。

さて、自分は?
主人公の葬儀に加わることをよしとするのか?否か?と
エンドロールを見ながら、そして今も考えています。
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