ゆき

私の少女のゆきのレビュー・感想・評価

私の少女(2014年製作の映画)
3.6
透き通っているはずの瞳の中に映るものは。

港町に左遷された警察官ヨンナム。虐待におびえる少女ドヒと出会う。彼女と少女を取り巻く運命が導く決断とは。

霧の中にいるような作品でした。
小さな港町では、すぐに噂になるのに暗黙の了解の事柄もたくさんある。
その中の一つとして虐待から逃れられずにいたドヒ。
彼女の中の「かいじゅう」を呼び起こしたのはきっと大人の矛盾だ。
ドヒ役の女の子、「アジョシ」のあの子とは。

同性愛だったり、虐待といった点を描いているのであまりずしっとした悪い後味はなくみられた一作。
韓国映画のリアルで、躊躇なく描くイメージとはまた違った側面を観た気がします。
ゆき

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