ハンスウ

マイ・リトル・ヒーローのハンスウのレビュー・感想・評価

マイ・リトル・ヒーロー(2012年製作の映画)
4.0
お金もかかってるだろうし手の込んだめんどくさそうなのをよく作ったなあと思いましたね。劇中の舞台の舞台装置をいくつも作ったりとか、オーケストラとか、大勢のダンサーとかを集めて舞台のシーンをかなりしっかりと作り込んでやってるんですよ。人集めて時間もお金もかけて作り込んである。それでも使われるのはほんの数秒のワンシーンだけだったりするんですよね。

このジャケットとか、なんかのSFファンタジーっぽくてちょっと笑っちゃうんですけど、こんなシーンはないです😂

大味で演出がもう感動させようさせようってガンバっちゃってるんだけど、途中、無茶な展開とかもあったりで韓国らしいツッコミどころもあります。だけど私が高く評価してる、というか、高く評価したい理由も一応あります。

外国人の少年がメインのキャラに設定されてるんだけど、主演のキム・レオンの心が変わっていく話であると同時に肌の色が違う少年が夢を実現しようとする物語にもなってるんですよ。この子は韓国で生まれて韓国語が喋れて、大人になれば兵役にもついて税金も納めるようになるはずなんだけど、こういう少年の活躍がおもしろくないという大人たちが出てきて水を指すようになるんです。日本だとちょうどテニスの大阪なおみがUSオープンで優勝した時、「なんだ、日本人じゃないじゃん」という人たちがいましたが、あれと似てると思いました。

ということから、この映画は外国人でも肌の色が違っても夢を追いかける権利はみんな同じだというテーマも読みとれるような気がしたんですよ。これはとても大切なことですよね。当たり前のように韓流スターと対等に外国人を共演させるという点で、アジア映画としては非常に先見性に優れた作品なんじゃないかなあと思いました。これ以前にもこういう外国人俳優の使い方があったかどうかわからないけど、ここ数年では韓国のドラマにも映画にもよく外国人がほぼメインのキャラとして登場しますよね。それは感性の幅が広がるということだと思うんですよねぇ。大げさかな😅

日本はどう、とかもう言いません……日本人が変な日本語で外国人の役をやったりしてて、もう、ボロクソしか出てこないからね😞……
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