心がズタボロにされるよ、軽い気持ちで見たらだめだよ、、、
韓国映画でずば抜けて胸糞悪いのがトガニであるのは、多分これから先も変わらない。
でもこの映画もかなり心がやられる。
暴行被害者の8歳の女の子ソウォンとその家族の再生物語と謳ってるけど、心がそこまで追い付けない。
幼い女の子が卑劣な犯罪の餌食になる。
医者の説明だけで、彼女がどれだけ酷い目に遭ったのかが伝わってくる。
それに追い打ちをかけるような犯人の供述。
どうして心神耗弱が有利になるのか理解出来ない。
自分の意思に反して犯罪を犯す事が、自分の意思で犯罪を犯す事より危険だとなぜ思わないのか。
心神喪失で減刑って良く聞くけど、自分の責任も負えないような人を擁護するのはどうして?
傷付けられた人を救えない法律なんてクソ食らえだよ。
被害者を執拗に追い回すマスコミにも怒りしか感じない。
仕事とはいえ、一番傷付いている少女に「私が何か悪い事した?」って言わせるなんて心が痛まないのか。
事件のせいでお父さんさえも怖くなってしまったソウォン。
避けられながらも彼女を笑顔にしようと頑張るお父さん。
着ぐるみ着たり、キャンディー詰めたポーチをさりげなく置いておいたり。
彼女の悩みにそっと寄り添うお父さん。
そしていじわるな男の子が、あの日一緒に学校に行っていれば…って泣いてしまうシーンは一番泣けた。
あの子本当は優しい子なんだよね。
ソウォンの事が好きだから、素直になれなかったんだよね。
周りの人の温かさが、この家族を救ったんだと思う。
観終わってから、この事件について調べてみた。
腹が立つなんてもんじゃない、吐き気がした。
こんな奴がたった12年で社会復帰なんて信じられない。
この事件を担当した裁判官はアホなの?
いつどこで犯罪に巻き込まれるか分からない時代。
ここまで何事もなく生きてこられたのって奇跡だよなってたまに思う。
性根の腐った人間って、どうして生まれてしまうんだろうね。