しえ

ぼくを探しにのしえのネタバレレビュー・内容・結末

ぼくを探しに(2013年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

おばさんたちが強すぎて、もしポールが話すことができたとしても、喋る隙もない感じ。
ポールの誕生日なのにおばさんたちが仕切り、いただいたプレゼントもおばさんたちが批判的な目で見て取り上げてしまう。同年代の友達もいなさそうだし、息が詰まりそう。
ポールのピアノは贅沢そうだし、物質的には苦労してなさそうだけど、それだけじゃ生きていくには苦しい。
許されてる楽しみはシューケットのみ!!
同じアパートなのに、マダム・プルーストの部屋はインド風で明るい光が差し込んで居心地よさそう。
マダム・プルーストがコエーリョと気絶したポールをアパートの踊り場に放置するの笑った。
マダム・プルーストがちょっとインチキっぽいんだけど、ポールが徐々にお母さんのことを思い出すと、マダム・プルーストが他人事なのにとても嬉しそうにしていて、いい人。
おばさんたちのポールに対する執念が怖い。自分の思い通りにする人形としてのポールしか必要ないんだな。
お父さんとお母さんの意外な過去!
マダム・プルーストがあの場にいたら、きっとポールのことを喜んでくれたと思う。
過去のシーンはポール自身の妄想も混じってて、それが小さな子の現実との区別の曖昧さで、嘘の世界だけどリアルでもある。
事実を知ってしまうと、おばさんたちがいかに残酷なことをポールに課していたか、ぞっとする。
あの鉢植えや故障中の札は管理人さんやコエーリョさんが持ってきたのかなー。
映像の色彩がとてもきれい。
しえ

しえ