しえ

エール!のしえのネタバレレビュー・内容・結末

エール!(2014年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

お父さんが選挙に立候補した際、村長さんが市場に来た時に「足をへし折ってやるぞ!」と手話してて、娘のポーラが一生懸命誤魔化してたのに笑った。
家族や村人を愛するお父さん、お父さんのこと大好きなかわいいお母さん、パソコンやゲームに詳しい弟。
幸せな家族だと思う。
ポーラが聴覚に障害がある家族の生活をできる限りサポートしてて、健気。
無言で食器の音だけがする食卓、ポーラだけが喋る。
恋愛に関して、お父さんとお母さんがオープンすぎて笑っちゃう。
素朴でかわいらしい両親だけど、娘の初潮を喜ぶあまりに、ポーラの学校の生徒がいる前で血で汚れた服を振り回すという無茶振り。
仲のいい家族、ポーラが稼業についての電話や取引などのやりとりを引き受けていることで生活が成り立っていること、ポーラ以外の家族が聴覚障害があること、今まで当たり前のことが、ポーラの未来には障害になってしまうのは辛かっただろうなあ。
お母さんの服装が作業着やちょっとした普段着もおしゃれでかわいい。ピンクの長靴。
ポーラがパリに行くとわかってから、家族が自分たちだけでなんとかしようと奮闘したり、友達のマチルドが市場での手話通訳を買って出てくれたりと優しい。
家族にとって聞こえないというのが当たり前の世界で、娘の歌声さえ感知できない、周囲の拍手の大きささえわからない、というコンサートのシーンが印象的だった。
娘の歌を聴くことはできないけど、娘の喉に手を当てて、響きを感じようとするお父さんに泣きそう。
ラストのお父さんとお母さんの行動!
しえ

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