Yukiko

オートマタのYukikoのレビュー・感想・評価

オートマタ(2014年製作の映画)
4.0
2018年8月20日
『オートマタ』  2014年スペイン・イギリス制作
監督、ガベ・イバニェス。

2044年、太陽のフレア光が増加し、地球は砂漠化が進行。
地球の人口は2100万人となる。
大気が乱れ、通信システムが使えず、技術面は後退。
オートマタ・ピルグリム7000型の人型ロボットを開発し、
人が作業を行う代わりとした。
そのロボットには2つの安全規格がある。
・生物への危害を禁じる。
・自他の改造を禁じる。
それは人類を守る為に作られた。
が、しかし…!

このような導入部分に、SF大好きな私としては観たくて、
どんなどんな?とワクワクして観た。
設定、すごくいい!
話しも面白いのだけど、
生物への危害を禁じる…は守られていて、なんの危害も
抵抗もしないのに、何故人は銃で射殺しようとするんだろう?
何かというとすぐに拳銃でバンバン撃つのを観ていると、
悪いのは人間だと思ってしまうストーリー展開。
主人公のジャック・ボーガン(アントニオ・バンデラス)
でさえ、悪者のようにも見えてくる。

ラストに、新たに作った生物型ロボットは、ロボット自体
が危うい時には人に危害を加えても良しとするロボット
かな、光線銃でも発射するか?と思ったけれど、
そんなこともなく。
でも自分に危害を加えそうな奴には飛び掛かっていく
動作をしていたところが新しい。
他のロボットは危うくなっても人に抵抗しなかったから、
これは進化かな?

なかなか面白かった。
けれど、のめり込んで観るほどではなかった。
ついつい、ロボットの方を応援したくなった。
人間は我儘で勝手だと、この映画ではそう感じた。
ロボットを作っておいて、いらなくなったらポイ捨て。
拳銃でバンバン打ち殺す…
そんな人間に愛想をつかしたのはロボットかも。

女性型ロボットを創造したデュプレ博士と、その
ロボットのクレオの声はメラニー・グリフィスさん。
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