【まだまだ謎だらけ】75点
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監督:荒木哲郎
製作国:日本
ジャンル:アニメ
収録時間:121分
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今作はエレンが調査兵団に入団してから女型の巨人と決着をつけるまでを扱っています。コミックスで言うと8巻くらいまでかな。アニメならではの躍動感があり迫力があります。諫山先生には申し訳ないですが、アニメになるとより一層世界観がわかりやすく、美麗でもあります。
それにしても、全てを知ってからこのあたりを見直すと面白い。なるほど伏線だらけだなと。作者もこの視点から以下に気づかれないように進めていくのかを考えて当時描かれていたことでしょう。作家って凄いですね。
女型の巨人が今作のボスキャラとなってきますがこれを倒すためにどれほどの人が犠牲になったのか。その中でエレンが葛藤して放った「仲間を信じたからみんな死んだ」は深すぎる名言。仲間を信じるから勝てると言うのはある意味テーゼとなっていますが、この世は残酷ですからそんな綺麗事では済まされないこともある。自分を信じていたらどうにかなったということもあるのです。この箇所は個人的には進撃の巨人の中でもトップクラスで考えさせられる箇所です。
進撃の巨人は紛れもなく世界史です。前半では中世ヨーロッパの世界観や異端者の扱いなど、宗教に関わるところが世界史的であり、後半は、、ここは言ってしまうと進撃の巨人というメガコンテンツの真相に迫ってしまうので触れませんが、改めて本当にすごい作品だと思わされました。
今作は前後半を経て女型の巨人を捕らえたところで終わりますがまだまだ謎だらけ。今作だけ見てる人からするとそれでめでたしでは終われないでしょう。
アニメ全てを見る時間はなさそうだから、こういう総集編を今後もしてくれたら嬉しい限りです。
