青いむーみん

X-MEN:アポカリプスの青いむーみんのネタバレレビュー・内容・結末

X-MEN:アポカリプス(2016年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

 十分楽しめるものだった。やっぱりある意味ではこの世界はミスローレンス、マグニベンダー、マカフェッサーの三人を中心に回っていると言っていい。シリーズ通してこの三人の感情の動きでどうとでもなることがよく分かった。相手が神であったとしても。
 今回の敵は後天的な神であるオスカリプスだ。なんでも他人の身体に転生し、能力を蓄えていくことができるらしい。いくつか記憶しているだけでも人を砂と同化させたり、ワープしたり、能力を強化したり、電波を傍受したり、バリアを張ったりすることが可能。千回は転生したと言っているのでもっともっと能力はあるはずだ。そのとんでもない力を圧力に、使えるミュータントを手駒としマカフェッサーと学校の仲間たちと戦う。そして当然孤独よりも仲間がいる方が強いという展開になりジーンの訳わからんレベルの力が開放され、なんか知らんが圧勝するという、今まではロジックでの勝敗があったブライアン・シンガーX-MENだった気がするがここはワンピース的エモーショナルヴィクトリー。そこは残念だった。原作を読んでいるわけではないので実はジーンの血筋がサラブレッドだったとかあるのかもしれないけど…。最後になぜモイラに記憶を戻したのか。これは戻したかったからとしか言いようがないだろう。やっぱすっきゃねん的な感情で他人の記憶を消したり蘇らせたりするのは倫理的にどうかと思う。
 あとは個人的に楽しめたシーンを挙げていく。
 工場の労働者らと対峙する一般人ルックスのマグニベンダー。そんな怒りマックスのマグニベンダーの背後に突然コスプレ軍団現るのシーン。あれは法廷にスーパーマンスーツに並ぶ珍シーンだ。突然だから余計に質が悪い。きっと狙ってやっている。
 クイックシルバー大活躍の学校瞬間脱出芸は最高だ。やっぱりクイックシルバーは楽しい。VSオスカリプスも楽しかった。アベンジャーズの方ではもう見られないのでこちらで見れてよかった。
 あとはなんといってもミスローレンスが沢山見られるところが素晴らしい。正直ベストコンディションではなさそうだけど好きだ。1983年のファッションだからといってあの髪型あの服装っていうのはちょっとこみ上げてくるものがあったけど好きだから問題ない。
 最後にマグニベンダーは去っていき、ミスローレンスは学校の講師に就職。またマグニベンダーが世界にがっかりしてブチ切れてちょ待てよとマカフェッサー、ミスローレンスが止めに入るのが目に浮かぶのだがもうその展開はなしでお願いしたい。実際にミュータントの差別がすぐになくなるとは思えないからそういう展開になりうるのはわかるがもういいだろうその展開は。