監督相対評価★1.5

写真も恐らく自分のものを使ってるようなので自己満足的になるのは良いが、実験映画としての新鮮味は無い。しかしその分目には優しかった。

はじめて伊藤高志の人間の存在を感じられる。
クマに食べられて死んじゃったってさ。ってとれなくもない。

THUNDERやGRIMなどで知られる日本を代表する実験映画界の名匠伊藤高志の作品。

THUNDER、GHOST、GRIMといった伊藤高志の伝説的な代表作から少し時期が外れた一本だからか、監督本人が語っているように、短尺でラフに作られているように感じる作品でした。日頃撮り溜めていた写真を使うこと自体は良いと思うし、THUNDERみたいに人間が一人登場するだけでも爆発的魔法にかかる可能性もあるから、間違ったやり方はしていない気がするんだけど、ロケーションが地味なのと短尺なせいで、意外とあっさり終わってしまいました。今作くらいのトーンであれば、目が吹き飛ぶリスクもないです。