監督相対評価★3.5

どこかで見たと思ったら小学校の頃行ったプラネタリウムの光景と同じだった。今度は建築物という基準こそあるものの画面は360°自在に回転しつつ線画が実写化し、また一定まで進むと元に戻っていく。

ビルを基点に街が踊り出す。
ビルの悠然とした存在感が異質のものに思えてならない。それこそ悪魔が作ったかのような。

THUNDERやGRIMなどで知られる日本を代表する実験映画界の名匠伊藤高志の作品。池袋サンシャイン60の話。

やっていることはいつもの伊藤高志とそれほど変わらないけど、MV的な面白さのある作品になっていました。元々音ハメが出来る作家だとは思っていましたが、がっつり音楽があっても彼の映像は輝くのかもしれません。相変わらずコマ撮りにかかっている労力も尋常ではなかったです。